花粉症とは、読んで字のごとく、スギやヒノキやブタクサなどの花粉のアレルギーの事です。少し詳しくご説明致しますと、鼻や喉や目などの粘膜上において、白血球の中の抗体(体を守る戦士)が、花粉や花粉を含んだホコリを異物(抗原)として、体から排除し体を守るための免疫反応が、必要以上に激しく起きた状態のことをいいます。
花粉症のほとんどが、白血球の中の抗体のひとつ「IgE抗体」の過剰な産生によるT型のアレルギー反応だといわれています。
そこで、漢方医薬学のテーマの一つとして、長年、「花粉症などを引き起こすこのT型のアレルギー反応を過剰にさせずに、効果的にIgE抗体のレベルを正常レベルに下げるには、どの漢方薬が良いか」を研究してきました。
もし、IgE抗体が、正常レベルを維持できれば、花粉症を予防し、また、治すことも出来るはずだからです。
たくさんの研究から、つぎのような漢方の薬草が効果的で、有望であることが分かってきました。それは、「黄耆」という名前の薬草です。
黄耆の含まれている漢方薬はたくさんあります。有名なところでは、防已黄耆湯、補中益気湯などがございます。次の研究は、「黄耆とどの薬草との配合が、一番効果的であるか」が、テーマになりました。
長年の努力で、とても有望な漢方薬がわかりました。それが、「玉屏風散」という漢方薬です。
玉屏風散という漢方薬は、いろいろな研究によって、効果的に、IgE抗体のレベルを正常レベルにすることが、分かって来ました。
そして、現在では、玉屏風散は、花粉症やアレルギー性鼻炎などをはじめとするT型のアレルギーの体質改善に応用されています。

日本においては、玉屏風散は、「衛益顆粒」という名称で、漢方専門店で、販売されています。
花粉症(アレルギー性鼻炎)の例
A子さん 51歳 主婦
2週間前より、突然に、クシャミ、鼻づまり(両方)、水のような鼻水が止まらない。毎日、テッシュの一箱を使い切ってしまうくらい。アレルギー性鼻炎に効くという市販薬を服用したら、食欲がなくなり、胃の調子がおかしくなった。
「何か、花粉症に効く、良いものはないか」とご相談にみえた。
いろいろ問診させていただいたところ、他の症状は、手先足先が冷えやすいこと、風邪を引きやすいこと以外、特に強い訴えはありませんでした。
漢方的判断では、「寒湿証で、衛気虚の症状のある」タイプなので、2種類の漢方薬をその場で服用いただいたところ、30分くらい話しこんでいたら、クシャミと鼻水がピタリと止まって、鼻が、片方通るようになりました。
体質改善のために、しばらく漢方薬を継続されるようにお伝えすると、A子さんは、喜んで帰宅されました。
花粉症の2つのタイプと漢方薬
花粉症のタイプは、大きく分けると、寒証と熱証に分けることができます。どちらのタイプの花粉症も、全てに、免疫のアンバランスが、関わっています。
漢方医薬学では、花粉症においての免疫のバランスを正常化するには、衛気(体の回りのバリア機能)を強化することが大切だと考えています。
漢方的には、「衛益顆粒」などの漢方薬が体質改善に応用されています。
寒証のタイプ
水のような鼻水が止まらない。
風邪を引きやすい
手先足先が冷える
胃腸が弱い
暖かいと気持ちよい
寒証の漢方薬
小青竜湯
苓甘姜味辛夏仁湯
星火健脾散
双料参茸丸
補中益気丸
参茸補血丸
衛益顆粒
熱証のタイプ
目がカユイ
目が充血する
喉がカユイ
暑がり
暖かい部屋に入ると症状が悪化する
熱証の漢方薬
天津感冒片
涼解楽
清上防風湯
杞菊地黄丸
黄珠目薬
衛益顆粒
ご注意
寒証と熱証が、同時にでる複雑なタイプも多々ございます。
漢方薬は医薬品です。ご使用になる前に必ず、漢方の専門家にご相談ください。
花粉症の漢方相談
はじめての花粉症であれば、比較的早く体質改善の効果がでることが多いです。但し、毎年花粉症を繰り返している方や、いろいろなお薬をすでに服用している方や他の病気のある方は、効果がでるまで、日数がかかります。
自然の薬草から生まれ、悠久の歴史のある漢方医薬学は花粉症やアレルギー性鼻炎の体質を改善するために、漢方薬によって低下した体の調節機能に働きかけながら、本来備わっているべき人間の自然治癒力を呼び覚ますことを大変重要視しております。
伊勢佐木町漢方堂では、この漢方の視点に立って、体の根本より治すことを目指しております。
横浜市中区にある伊勢佐木町漢方堂では、花粉症やアレルギー性鼻炎のご不快な症状をお伺いした上で、お顔の色や舌の色や爪の色などを拝見させていただき、豊富な知識と経験に基づいて、体質を勘案して、花粉症やアレルギー性鼻炎を改善するための漢方薬をご提案させていただきます。
伊勢佐木町漢方堂までお気軽にご相談ください。
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