脈圧 高血圧症(血圧異常,於血)と漢方薬
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(血圧異常、於血、脈圧)の漢方薬療法 横浜,髙木漢方

高血圧症(脈圧・血圧異常)と漢方薬

冷房や季節の温度変化やストレスなどによって、血管が収縮して、血圧が上昇します。日本人の4人に1人は、大なり小なり、高血圧症です。近年は、メタボリックシンドロームによって血圧に関心をもつ方が増えています。しかし、なかなかどんなことに気をつけばよいか分からないのが、実情のようです。

高血圧をほうっておくと、動脈硬化により、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞、肺塞栓症、大動脈瘤、腎不全などの比較的重い病気に進みます。

理想的な血圧は、140/90未満です。

▲収縮期血圧(最大血圧、上の血圧)
 心臓が収縮し、血液を全身に出すときの血圧。

▼拡張期血圧(最小血圧、下の血圧)
 心臓が拡張し、血液が心臓に戻ってくるときの血圧。

高血圧の方に現われやすい症状
動悸、手足のしびれ、肩こり、のぼせ、顔面紅潮、耳鳴り、めまい、ふらつき、頭重、頭痛、息切れ、むくみ、不眠症、眼底出血など。

  1. 高血圧は、心拍出量の増加と末梢血管の抵抗の増加によって生じます。
高血圧 = 心拍出量 × 末梢血管抵抗

心拍出量の増加の原因
塩分(Na)のとりすぎによる循環血液量の増加。
腎機能障害によるNaの排泄の低下。
心臓の機能異常。


末梢血管の抵抗増加の原因
動脈硬化により血管壁が厚くなり、血流が悪化。
過剰になったNaで、血管壁にむくみが生じる。
ストレスにより、血管が収縮する。


2.高血圧と「脈圧」について。

収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)と後は、脈拍は、気にする方が多いのですが、「脈圧」を気にかける方は、専門家を除いて、ほとんどいらっしゃいません。実は、「脈圧」は、重要な身体の状態をあらわすサインなのです。
「脈圧」とは、血圧を測ったときの、上の血圧と下の血圧の差のことをあらわします。

脈圧 = 上の血圧-下の血圧

★ 理想的な「脈圧」は、30~50mmHg


○ よくみられる「脈圧」や「血圧異常」について考察します。

①「脈圧」が大きく80mmHg以上ある方。

脈圧が80mmHg以上ある場合、または、高齢者で上の血圧は高いのに下の血圧は正常の方は、太い血管の動脈硬化が進んでいることをあらわしています。
甲状腺機能亢進症でない場合は、近い将来、心筋梗塞や狭心症が起こる危険な兆候です。用心のために、なるべく早く、お体にあった漢方薬をお飲みになって、体質を改善しておきましょう。
上の血圧も下の血圧も加齢とともに上昇していきます。ところが、60歳を過ぎる頃から、上の血圧はさらに上昇しますが、下の血圧だけ下がって、70歳を過ぎた頃には、脈圧が大きい方が増えてきます。但し、若い方でも安心できません。ストレスなどで脈圧の大きい方の若年化が進んでいます。


②50歳未満で、「脈圧」が小さく30mmHg未満の方

50歳未満では、脈圧の小さい人の方が、死亡率が高くなります。脈圧が小さいのは、動脈硬化などにより、細い血管が狭くなっているためだと考えられます。
特に、下の血圧が110mmHg以上ある方は、きわめて深刻な状態です。
お体にあった漢方薬をお飲みになって体質を改善しましょう。
脈圧の小さくなる原因としては、肥満、運動不足、ストレス過剰などが考えられます。


③「脈圧」の大小に関係なく、下の血圧が130mmHg以上の方

下の血圧が130mmHg以上の方は、悪性高血圧症という大変な病気です。
30~50歳代の男性に多く、女性にもみられます。心臓や脳細胞や腎臓などの臓器に深刻な障害をおよぼします。治療しなければ、数ヶ月で、命にかかわります。若い女性では、「大動脈炎症候群(脈なし病)」などが考えられ、高齢者では、「粥状動脈硬化」が進んでいることが考えられます。
ころばぬ先の杖といいます。お体にあった漢方薬をお飲みになって、病気にならないようにしましょう。
④左右の腕の上の血圧の差について

左右の腕で、血圧を測り、上の血圧を比べてみましょう。もし、左右両腕の上の血圧の差が、10mmHg未満なら心配いりません。20mmHg以上の差があれば、血圧の低い側の動脈に異常が起こっています。このようなときは、お体にあった漢方薬をお飲みになって、体質を改善しましょう。なお具体的には、「大動脈瘤」の前兆だと考えられます。


◆高血圧の治療法について

西洋医学では、生活改善に加えて、降圧剤による治療が行われています。漢方では、現われている症状の改善を目標に治療を行います。降圧剤は、基本的に血圧を下げるだけの薬ですが、漢方薬は、根本的に高血圧の体質を改善することに主眼をおいています。また、漢方薬と降圧剤との併用も行われます。
場合によっては、適した漢方薬を続けていると、徐々に降圧剤を減らすことができることもあります。
漢方は病気の予防に重点をおいています。長年、高血圧を続けていると、血管がもろくなっており、さまざまな病気を引き起こしかねません。あなた様にあった漢方薬をお飲みになって、体質を改善して、丈夫な身体にしましょう。
横浜市中区にある髙木漢方が、あなた様にあった漢方薬選びをお手伝いさせていただきます。お気軽にご来店ください。


◆高血圧症の例

高血圧症の方は、高血圧のみしか、症状のない方もまれにいらっしゃいますが、大部分の方は、腎臓病や、脳卒中や、心臓疾患や、肝臓病や、糖尿病を伴っており、体質的には、高コレステロール血証や、高中性脂肪や、高血糖や、多血証の体質の方が、多いものです。漢方薬は、体内にたまった老廃物を排出して、弱った血管をよみがえらせて丈夫にします。漢方薬は、高血圧症の体質の改善のためのお薬です。

①65歳、女性、主婦
小柄で、中肉中背、顔色は普通、血圧は、162 / 88
耳鳴り、頭重、冷え、両肩こり、などがある。
動脈硬化と痰湿瘀血の高血圧症であることが、考えられたので、体質改善のための漢方薬を二種類、お飲みいただいた。三ヶ月、服用した時点で、血圧は、139 / 71 に変化した。耳鳴りは軽くはなったが、まだなくならない。一年後の今も、続服中です。

②48歳、女性、会社員
160cm、顔色は少し赤い、血圧は、171 / 120
三年前より、膀胱炎を繰り返す、胃弱である。
瘀血と、腎性の高血圧症であることが、考えられたので、体質改善のための漢方薬を二種類、お飲みいただいた。四ヶ月後に、血圧が下がり始め、一年後の現在は、130 / 81 に変化した。今も、服用中です。

③63歳、男性、会社員
毎年の定期健康診断で、血圧が高いといわれ、再検査になった。血圧は、160 / 81 である。再検査までに、血圧をなんとかしたい。
中肉中背、少しストレスがたまっているよう。
気の上衝と、瘀血が考えられたので、それらの体質改善の漢方薬を服用いただいた。二十日間の服用で、血圧は、120 / 71 に変化した。再検査は、異常なしだったとのこと。

④35歳、女性、会社員
病院から、降圧剤を処方されているが、だんだんと血圧が上昇してきて、困っている。血圧は、188 / 121 である。頭痛と肩こりがひどい。
コーヒーを一日に、5~10杯飲む。まずは、コーヒーをやめて、菊花茶または、麦茶に変えていただいた。
気の上衝と、痰湿瘀血があると考えられた。そこで、体質改善の漢方薬を二種類、お飲みいただいた。降圧剤はそのままで、四ヶ月目より、血圧が下がり始め、131 / 82 に変化した。二年後の現在も服用中である。

⑤47歳、男性、作業員
高コレステロール血証、高血圧症、高脂血証で、病院より、薬をだされている。
だんだんと、病院の薬を減らしたい。
血圧は、145 / 111 で、末梢抵抗が、2200である。
性格は、うつ気味である。疲れやすい。肩がこる。不眠ぎみである。
病院の薬は、そのままで、瘀血と、痰湿と腎陰虚と考えられたので、三種類の漢方薬をお飲みいただいた。
二ヶ月の漢方薬の併用で、不眠と肩こりは、なくなった。血圧は、112 / 88 に変化した。
その後も服用中。


◇高血圧のコントロールについて

なかなか血圧をコントロールすることは、むずかしいのですが、日常生活において、注意したほうが良いと考えられることをまとめてみます。

● 極力、食事から塩分(Na)をとらない。
● カルシウムとマグネシウムを摂取する。
● お身体にあった漢方薬で体質を改善する。
● 体重を増やさない。
● 低脂肪の食事にする。
● 食物繊維をとる。
● タバコはやめる。
● 排尿と排便は、我慢しない。
● 前かがみの姿勢をしない。
● 興奮しないように注意する。
● 良質な睡眠をとる。
● 毎日、軽い運動をする。
● 腹式呼吸を身につける。
● ストレスを遠ざける。
● 森林浴などでリラックスする。


以上のような点に注意して、日常を過ごすことが大切です。
なかなかとりきれない、カルシウムとマグネシウムは、栄養機能食品などを利用してもいいでしょう。
漢方では、高血圧になる体質そのものを改善することに主眼をおいています。
降圧剤を服用して、血圧が下がったからといって、安心はできません。
なぜなら、血流は、悪化しているからです。そのため、「於血」が発生して、動脈硬化は静かに進んでいます。漢方薬で体質そのものを改善する必要があるのです。
高血圧症のことは、もちろんのこと、お薬と健康のことなら、なんでもお気軽にご相談ください。
横浜市中区にある髙木漢方は、あなた様のご来店をお待ちいたしております。

髙木漢方 創業慶応二年 横浜の漢方健康病気相談専門店
神奈川県横浜市中区石川町5丁目185番地6
JR石川町駅南口下車 徒歩7分
横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅下車 徒歩8分
( 石川町5丁目バス停の前、車橋南交差点の角です。)
ご相談&お問い合わせ電話  045-681-5888
営業時間 11:00~19:30
定休日  金曜(土曜と日曜は、営業しております。)

【行き方】
1) JR根岸線 石川町駅南口より徒歩7分。 元町とは反対方向に、首都高速の高架下(中村川)にそって歩いて、車橋のたもとに当店はございます。
(石川町駅南口改札前のタクシー利用で2分です。)

2) 横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅より徒歩8分。 改札前のエレベーターで地上に出て、伊勢佐木町とは反対方向に、打越の坂道(山元町、根岸森林公園方面)に向かって歩いて、車橋のたもとに当店はございます。

又は、駅改札前のエレベーターで地上に出て、目の前のバス停より「103根岸台」に乗って、2番目の「石川町5丁目」のバス停にて降車して、すぐ目の前です。

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