薏苡仁(ヨクイニン)と漢方薬 生薬,医薬品
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薏苡仁(ヨクイニン)と漢方薬

薏苡仁(ヨクイニン)と漢方薬

「薏苡仁」と書いて、ヨクイニンと読みます。日本人になじみの深い、ハトムギ茶の原料です。薏苡仁の種皮を除く前の種子であるハトムギ(イネ科)を焙じたものがハトムギ茶になります。市販のものは、さらに飲みやすいようにブレンドされています。ハトムギは、食品ですが、ヨクイニンは、日本薬局方に収載されている医薬品です。
生薬としてのヨクイニンは、種皮を除いた白い種子を用います。
薏苡仁は、主に、漢方薬の製剤原料に利用される他は、モチ性の性質から、ヨクイニン粥などの薬膳などにも使われます。

ハトムギとジュズダマ

「ハトムギ」は、植物名でもあり、植物学的には、ジュズダマの近縁植物として分類されています。昔は、ジュズダマ(イネ科)は、子供の遊び道具として、使われていました。河川敷などを探すと自生しています。ジュズダマ(数珠珠)は、縦に穴があいているので、そこに糸を通して、ネックレスにして遊びます。
ジュズダマの生薬名は、「川穀」(せんこく)ですが、日本では、薬草としては、あまり使用されません。但し、中国では、このジュズダマを薏苡仁としており、川穀をハトムギの基原としているので、注意が必要です。

ハトムギの名の由来
ハトムギは、日本へは、享保年間に渡来し、唐麦(トウムギ)、四国麦(シコクムギ)と称されていました。ハトムギの名の由来は、明治の頃、“鳩が好んでたべる麦”の意味から付けられたとされ、民間療法として、江戸時代より、滋養強壮、美肌、いぼ取りなどの目的で、お茶がわりに飲まれてきました。
最近では、保湿や美白、肌荒れ防止などの目的で、化粧品や入浴剤にも配合されており、美容と健康になくてはならない存在となっています。

薏苡仁は何のくすり!?

①薏苡仁といえば、イボ取りやニキビのくすりなどの美肌作用を思い浮かべますか? それとも、リウマチや神経痛などに使う消炎鎮痛作用を思い浮かべる人もいるはずです。また、ヨクイニン粥のような滋養強壮作用のある薬膳粥が思い浮かぶこともあるでしょう。

②薏苡仁が配合された漢方薬にはいろいろなものがあります。代表的なものとしては、薏苡仁のほかに、体内の過剰な水分を取り除いて、痛みを除く作用のある「蒼朮」などの植物生薬が配合された「薏苡仁湯」や、関節炎、筋肉痛などの体質改善に使用される「麻杏薏甘湯」があります。その他にも、「桂枝茯苓丸加薏苡仁」は、瘀血(おけつ)が、原因でおこる皮膚の荒れ、ニキビや皮膚炎の体質改善に使われます。「星火健脾散」は、胃腸などの消化機能の弱い脾虚タイプの人に多くみられる慢性的な下痢や軟便などの体質改善に用いられます。
このように薏苡仁は、他薬と配合されてその組み合わせによって、さまざまな効果を発揮するおもしろい薬草です。

薏苡仁の漢方的作用

Ⅰ.利水滲湿
薏苡仁には、さまざまな作用がありますが、よく知られているのは、身体の中の余分な水分を尿として、排出させる「利水滲湿」作用があります。

Ⅱ.健脾止瀉
胃腸の調子を整えて消化機能を助ける「健脾止瀉」作用があります。

Ⅲ.去湿除脾
身体にたまった湿を取り除いて痛みやシビレを緩和する「去湿除脾」作用があります。

Ⅳ.清熱排膿
患部の余分な熱を冷まして、膿をだしたり、イボを取り除いたり、赤いニキビをともなう皮膚炎の改善などの「清熱排膿」作用があります。

Ⅴ.痺証
薏苡仁は、関節痛や筋肉痛、坐骨神経痛やリウマチなどにも用いられます。漢方医薬学では、神経痛や関節痛などは、「痺証」としてとらえられています。寒さや湿度、熱など、痛みやしびれの症状を引き起こす原因によって、漢方薬による改善方法も変わってきます。

Ⅵ.湿痺
薏苡仁は、痺証の中の「湿痺」の改善によく使われます。湿痺は、痛むところが固定していて、身体がだるく、皮膚がシビレたり、関節に水がたまりやすい。低気圧が近づくと痛みが強くなったりして、湿度が高いと症状が強くなるといった特徴があります。


漢方健康相談

髙木漢方(神奈川県 横浜市中区)では、漢方健康相談を承っております。ここでご紹介した「薏苡仁」(ヨクイニン)についてのご質問はもちろん承ります。薏苡仁の販売もしております。また漢方薬も各種ございます。
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